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胸にきた夏

著者:       時間:2024-06-18

 


    チリの詩人パブロ•ネルーダは出世作『二十の愛の詩とひとつの絶望の歌』の四つ目の詩で、夏の心の動きをこう描いた。
  「夏のさなかの
    嵐の吹きすさぶ朝

    別れを告げる白いハンカチのような雲が飛び
    遠く旅ゆく風が雲を吹きやる

    数え切れぬ風の心が
    おれたちの恋の沈黙をうち叩く」


    ついに夏が来た。咲き始まったジャスミンの花が歌うように風に揺れた。花の香りの中のパンダはもっとゆったりした。花とパンダが、ユニークな夏の歌をしていた。花見をして、パンダを見るのは、私たちの夏の心の動きだ。
 



「オーバイちゃん」
 

    夏の少し涼しい朝、2023級のパンダの赤ちゃんが早く目を覚ました。昨夜湿った古木は、今朝の蒲団としてもいい。パンダの赤ちゃんは静めて、古木の上で、禅定に入った。

 


 

 パンダの福双
 

    「フルワー」福双はもうすぐ4歳になる。灼熱の光を避けると、その足取りはますます軽快になった。

 



 パンダの慶重陽
 

    重陽節に生まれたパンダの慶重陽は夏の青々とした緑の中に身を置き、ゆったりと竹を食べて、このときここで、生き生きと生命の活力にあふれていた。

 

    「今の時期、ライチが初めて熟したことを覚えている。」夏は長く、歌は奥ゆかしく、その中に酔いしれて、あなたもしばらく世の中の煩わしさを忘れるか。