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無邪気さとその愛くるしさで世界中で人気者になっているパンダはその800万年を超えた生存史から「生きている化石」と呼ばれながら、生物学で謎だらけの存在だと言われています。これらの謎を解けば、パンダという生物群の管理や、動物福祉、保護などに有益なだけではなく、パンダと似たような状況に置かれているキンシコウ、レッサーパンダ、赤腹キンケイ、ターキン、スマトラカモシカ、ホエジカ、毛冠鹿等の絶滅危惧動物の研究にも役立つだろうと考えられます。これらの生物群の遺伝子、疾病予防、ワクチン開発などの科学研究のプロジェクトの援助を通し、パンダなどの絶滅危惧動物の科学管理、生物群づくり及び野生化に役割を果たすことを願っております。


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パンダなどの絶滅危惧動物をめぐる科学研究を行う意義とその最終的な達成度は環境教育と大衆教育への投入なしでは成し得ないものです。とりわけ保護活動が遅れている我が国ではこの方面への投入が一層必要なことです。これができてこそ、関連施設の整備、大衆の成熟した意識の樹立、より多くの有識者のパンダなど絶滅危惧動物の保護活動への参加、人間と自然の間の持続可能で共生できる環境づくりなど一連の活動の実行が可能となります。成都ジャイアントパンダ繁殖研究基金会は野生動物保護活動を推進するために、パンダなど絶滅危惧動物の保護、繁殖と大衆教育活動の援助に取り組んでいます。


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